令和6年9月18日に発表された月例経済報告(令和6年9月)について、解説します。
令和6年9月の月例経済報告について、解説します。
月例経済報告については、こちらで説明しておりますので、よければご参照下さい。
1.令和6年9月分について
主要な項目を、令和6年8月、令和6年9月について、以下掲載します。
今月は、先月の令和6年8月と、全てにおいて同内容となっています。
従いまして、横ばい傾向での推移となりますが、先月は回復基調が顕著でしたので、回復基調が継続している、ということになります。
なお、上記で取り上げていない他の項目では、違いがありましたので、参考に以下検討していきます。
以下、それぞれ詳しく見ていきます。
(1)生産
まず、生産です。
鉱工業生産指数、鉱工業在庫指数は、8月は前月比マイナスだったのに対し、9月はプラスになっています。
製造工業生産予測調査は、8月の予測は、9月の月例経済報告において、増加しています。
9月予測のマイナスは、気になるところですが、来月の発表に注目したいと思います。
以上から、前月よりも改善していることが伺えます。
(2)倒産件数
次に、倒産件数です。
こちらは、改善傾向が顕著です。
(3)国内企業物価
最後に、国内企業物価です。
国内企業物価については、ここのところの物価高の影響を考慮すると、物価の上昇が鈍化しているということは、日本経済にとっては、プラスと判断できるのかと思われます。
2.先行きについて
先行きについては、以下のとおりです。
8月と9月とで、相違はありません。
3.まとめ
先月と比較しますと、回復基調が継続している、とうことになりますが、詳しく見ました倒産件数の減少などから、先月よりも、経済環境は良くなっている、という見方も出来るかと思います。
本ブログを作成している時点(10月4日)において、自民党の総裁選は終了し、新首相が誕生しました。
これにより、10月9日に衆議院の解散、10月27日に選挙となりました。
他方、海外では、イスラエル軍がレバノンに地上侵攻し、11月には、アメリカ大統領選挙も控えており、依然、不安定な状況にはあります。
令和6年10月分が発表されましたら、また、解説致します。