金利と為替が経済に与える影響について 令和6年10月中旬(2024年10月中旬)まで

金利と為替が経済に与える影響について 令和6年10月中旬(2024年10月中旬)まで

日経平均、金利(10年物国債利回り)、ドル円の推移について、令和6年10月中旬(2024年10月中旬)まで、まとめましたので、以下解説していきます。

中旬というのは、10月17日までになります。

今回から、米長期金利と日米金利差も追加しました。

1.日経平均と長期金利(10年物国債利回り)

日経平均、長期金利ともに、長期的なトレンドとして、上昇傾向で推移してきましたが、R6年8月(2024年8月)初めの急落、その後の回復局面においても、同傾向で推移しています。

ここ1年間の推移を、少し詳しく見たいと思います。

トレンドとして、3つの部分に分けられるのは、先月と同様です。

  • 令和5年10月(2023年10月)から令和5年12月(2023年12月)までの期間は、長期金利が上昇傾向にあるのに対し、日経平均は低迷しています。
  • 令和6年1月(2024年1月)から令和6年5月(2024年5月)までの期間は、先の逆となっています。
  • 令和6年6月(2024年6月)以降は、日経平均、長期金利ともに、ほぼ同様の推移を示しており、令和6年8月(2024年8月)初めの急落時も、ともに急落し、その後の回復局面もほぼ同様となっています。
  • 急落後、回復はしていますが、両者ともに、令和6年5月(2024年5月)時点の水準に留まっています。

直近のトレンドとしては、9月27日の自民党総裁選に向けて、株価は上昇傾向で推移していましたが、新総裁決定後、一旦、大幅な下落となり、その後は、回復傾向で推移し、10月9日に衆議院解散となり、その後も上昇傾向が続いていますが、直近では、若干の下落、という推移になっています。

長期金利も、直近の動向は、株価とほぼ同様の推移を示しており、上昇傾向で推移しています。

2.ドル円と長期金利(10年物国債利回り)

ドル円、長期金利については、令和5年5月(2023年5月)から令和5年8月(2023年8月)の期間を除くと、ほぼ同様の傾向で推移しています。

ここ1年間の推移も、ドル円、長期金利ともに、傾向としては、ほぼ同様となっています。

異なるのは、令和6年8月(2024年8月)初めの急落後の回復局面です。

長期金利は、回復傾向にあり、令和6年5月(2024年5月)の水準を保っているのに対し、ドル円は、当初、回復トレンドもうかがえましたが、その後、再度、円高方向に触れています。

なお、自民党総裁選後、ドル円は、再度、円安傾向となり、記載している現時点(令和6年10月30日)において、ドル円は、円安方向で推移153円となっており、令和6年4月(2024年4月)の水準を維持しています。

3.日米長期金利の推移

今回から追加しました日米長期金の推移です。

先のドル円と長期金利の推移において、日本の長期金利の推移を掲載しておりますが、米長期金利の推移と比較すると、日本の長期金利の推移は、狭いレンジに収まっています。

ここ1年間の推移です。

それぞれの金利を見ているだけだと、トレンドを把握し難いので、グラフの中ほどにある、日米金利差に着目して下さい。

令和6年4月(2024年4月)以降、米金利は下落傾向で推移しており、一報で、日本の金利は、ほぼ横ばいとなっています。

それにより、日米金利差は、縮小傾向で推移していることが分かります。

なお、直近では、米金利は上昇傾向に転じており、金利差も拡大傾向となっています。

4.ドル円と日米金利差の推移

米金利を追加しましたので、為替と日米金利差の推移を見ていきたいと思います。

ドル円と日米金利差は、当然のことですが、連動して推移しています。

令和6年5月(2024年5月)から令和6年6月(2024年6月)にかけて、異なる方向で推移していますが、これについては、次の直近1年間の推移で触れます。

令和6年5月(2024年5月)から令和6年6月(2024年6月)にかけて、日米金利差が縮小しているのに対し、ドル円は、円安方向で推移していました。

ですが、異なる方向で推移していますが、令和6年6月(2024年6月)から令和6年7月(2024年7月)にかけて、ドル円も、再度円高方向に振れ、その後は、両者ともに同傾向で推移しています。

5.日経平均とドル円の推移

全体的な傾向としては、日経平均は上昇傾向、ドル円は円安方向で推移し、令和6年8月初めの急落局面を経て、その後の回復局面と、ほぼ同傾向で推移しています。

ここ1年の推移を、少し詳しくみます。

先の日経平均、長期金利と同様に、トレンドとして、3つの部分に分けられます。

  • 令和5年10月(2023年10月)から令和5年12月(2023年12月)までの期間は、ドル円が円安傾向にあるのに対し、日経平均は低迷しています。
  • 令和6年1月(2024年1月)から令和6年5月(2024年5月)までの期間は、先の逆となっています。
  • 令和6年6月(2024年6月)以降は、日経平均、長期金利ともに、ほぼ同様の推移を示しており、令和6年8月(2024年8月)初めの急落時も、ともに急落し、その後の回復局面もほぼ同様となっています。
  • 急落後、両者ともに、回復はしていますが、ドル円は、再度、円高方向に触れています。ドル円は、直近では、再度、円安方向になっていることは、先に触れました。

6.まとめ

最後に、令和5年1月(2023年1月)を100とした時の、日経平均、長期金利、ドル円、日米金利差の推移は次のとおりです。

日経平均、ドル円の変動に比較して、長期金利の変動はとても大きくなっています。

ここ1年間の推移においても同様です。

日経平均、長期金利の推移で、触れましたが、令和6年8月(2024年8月)の急落後の回復局面を経て、日経平均、長期金利は、再度、上昇傾向で推移となりました。

ドル円は、日米金利差の縮小により、円高傾向で推移してきましたが、直近で、金利差は、再度拡大傾向となり、それに伴い、ドル円も円安傾向となっています。

近日中に、直近のデータをフォローしまして、再度、本ブログにて紹介したいと思っております。

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