北陸新幹線延伸の影響による福井駅の地価動向を考察します。

北陸新幹線延伸の影響による福井駅の地価動向を考察します。

先日、出張で福井に行って来ました。福井駅は、北陸新幹線の来春の敦賀駅延伸に向けて、工事の真っ最中です。

北陸新幹線が、福井駅周辺の地価にどのような影響を与えているのか、考察したいと思います。

来年3月に北陸新幹線の開業を控えた福井駅

1.福井駅について

まず、福井駅についてです。

福井駅は、福井市の中心部に位置し、福井県の玄関口として機能している主要な駅です。福井市は、福井県の県庁所在地であり、地域の政治、経済、文化の中心地としての役割を果たしています。福井駅はその中心に位置し、アクセスが非常に便利です。

駅周辺には商業施設、官公庁、ホテル、ショッピングモール、飲食店などが多く集まっており、地元住民や観光客にとって利便性の高いエリアです。福井市内の観光名所や歴史的なスポットも駅からアクセスが良く、福井城や一乗谷朝倉氏遺跡、足羽山などが訪れる人々に楽しまれています。

福井駅は、東尋坊や敦賀市、小浜市など福井県内の主要な観光地へのアクセス拠点でもあります。また、新幹線の「はくたか」や在来線の列車が発着し、他の都市との連絡も良好です。福井県内外から多くの人々がこの駅を利用し、観光やビジネスの拠点にもなっています。

また、福井は恐竜王国としても有名ですね。

2.北陸新幹線について

次に、北陸新幹線について、簡単に解説します。

平成9年(1997年)10月に、長野駅まで開業。平成27年(2015年)3月に、金沢駅まで開業しました。そして、令和6年(2024年)3月に、敦賀駅まで開業予定となっています。今回の延伸により、福井県内に、新幹線駅は4駅(芦原温泉駅、福井駅、越前たけふ駅、敦賀駅)設置されます。

なお、敦賀駅~新大阪駅間は、未着工であり、ルート案が示されているに留まっています。

新幹線の延伸に伴い、福井駅では、新幹線工事、福井駅周辺では、各種再開発事業、建て替え事業が行われています。

3.福井駅の地価動向

下記は、地価公示における福井市商業地及び福井駅周辺の10年間の変動率推移です。

令和5年に着目すると、5-16以外は全て、福井市商業地の上昇率を上回っています。また、令和4年から令和5年に掛けて、福井市商業地よりも上昇幅は大きくなっており、北陸新幹線延伸を来年に控え、その影響が伺えます。

参考に、令和2年からは、新型コロナウイルス感染症の影響で、それ以前の上昇傾向から一転して、上昇幅を縮小していることが読み取れます。ここから読み取れるのは、新型コロナウイルス感染症の流行がなかったら、上昇傾向を維持、あるいは拡大していた可能があることです。

来年春の敦賀駅への延伸に向けて、引き続き、地価動向を注視していきたいと思います。

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