姫路市の地価動向 -姫路市の特徴について触れながら、地価動向も合わせて解説致します。-
先日、出張で姫路に行って来ました。
姫路市について、地価動向も合わせて解説致します。
1.姫路市について
姫路市は、兵庫県に位置し、播磨地方にある都市で、関西地域を代表する都市の一つです。言うまでもないかもしれませんが、姫路と云えば、国内外から観光客を惹きつける姫路城です。姫路城はその美しさから「白鷺の城」とも呼ばれ、日本で最も美しい城の一つとされています。姫路城は国宝、世界遺産に指定されており、その白亜の壁や緻密な防御構造、美しい庭園が訪れる人々を魅了しています。
姫路市には歴史と文化が息づいており、姫路城周辺には歴史的な名所や美しい庭園が点在しています。姫路市内では伝統的な日本文化を感じることができ、武道の道場や茶道の教室などが活発に行われています。
また、姫路市は播磨産の酒蔵が多くあり、地元の美味しい料理と共に地元酒を楽しむことができます。姫路市の観光地としては、姫路城や姫路ガーデンフィールズ、姫路市立美術館などがあり、観光客に楽しいひとときを提供しています。
交通の要所としても重要で、新幹線や在来線、高速道路が交差し、アクセスが非常に便利です。姫路駅周辺には商業施設が充実しており、ショッピングや飲食も楽しむことができます。地域経済も活発で、多くの企業が進出し、産業団地が整備されています。
緑豊かな自然環境も魅力で、市内には公園や遊歩道が整備されており、アウトドア愛好家にとって楽園と言えるでしょう。住民にとっては暮らしやすい環境が整っており、教育機関や医療施設も充実しています。姫路市は歴史と現代が共存する、魅力溢れる都市と言えます。
人口は約52万人で、東京都区部ですと江東区と同じぐらいです。
兵庫県で、一番人口が多いのは、神戸市で約150万人で、姫路市は兵庫県で2番目に人口が多い市になります。
面積は約530平方キロメートルで、東京都区部の面積が約630平方キロメートルなので、東京都区部より少し小さいぐらいです。
2.姫路市の地価動向
次に、姫路市の地価動向について、解説します。
グラフは変動率を示しており、住宅地、商業地、工業地の順で、上段が地価調査、下段が地価公示となっています。地価調査は、7月1日時点、地価公示は、1月1日時点です。先月、令和5年地価調査が発表されましたので、地価調査が現時点での直近のデータとなります。
令和5年地価調査の概要については、こちらで解説していますので、ご参照下さい。
地価調査、地価公示ともに、ほぼ同様の推移を示していることが伺えます。
(1)住宅地
姫路市は、全国、兵庫県、神戸市よりも変動率が低くなっており、令和5年においても、全国、兵庫県、神戸市がプラスとなっているのに対し、変動率はマイナスのままとなっています。
(2)商業地
傾向としては、ほぼ住宅地と同様ですが、令和3年において、地価調査では、神戸市よりも高く、地価公示では、変動率が最も高くなっています。ですが、その後の回復力は弱く、令和5年においては、変動率は一番低い水準に留まっています。
もう少し詳しく地価調査のグラフを見ますと、新型コロナウイルス感染症の影響を受け始めたのは、令和2年地価調査からです。姫路市は、神戸市よりも早くマイナスに転じていますが、令和元年から令和2年の変動率の縮小幅は、神戸市の方が遥かに大きいです。令和3年においても同様で、神戸市の落ち込みが大きく、この年は、神戸市の方がマイナスが大きくなっております。
以上のことから、姫路市は、神戸市に比べて、新型コロナウイルス感染症の影響は、軽微だったということかもしれません。
(3)工業地
工業地も姫路市の変動率が一番低くなっているのは、同様です。
3.まとめ
姫路市と云えば、姫路城であり、姫路城は、国宝、世界遺産です。
ですので、全国、世界各国から観光客が訪れる都市ですので、住宅地の変動率がマイナスというのは、驚きでした。
また、機会がありましたら、この原因について、深堀りできたらと思っています。